2023年1月31日火曜日

【最新】帯状疱疹ワクチンについて

 

帯状疱疹ワクチンについて

当院では、帯状疱疹ワクチンの接種も行っております。

 

帯状疱疹とは

体の片側にピリピリとした痛みや帯状の発疹が現れる皮膚の病気です。症状の多くは上半身に現れますが、まれに顔や目・頭、外陰部などにも現れることがあります。

50歳以上から発症率が上がり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。

 

帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。

このウイルスに初めて感染すると、水痘(水ぼうそう)として発症し、治った後もウイルスが体内に残って潜んでいる状態になります。

そして加齢などによる免疫力の低下や、ストレス・疲労によってウイルスが再活性化すると、帯状疱疹を発症します。 

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは

帯状疱疹の皮膚症状が治った後も、数か月~数年、長期にわたり痛みが続いてしまう後遺症のことで、50歳以上では約2割がPHNに移行すると言われています。

PHNの他にも、頭部や顔面の帯状疱疹の場合は角膜炎などによる視力低下や、難聴、耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺などの合併症が見られることがあります。

 

帯状疱疹は、潜伏しているウイルスが原因となるため、周囲の人にうつることはありません。

しかし、これまで水ぼうそうにかかったことがない人は感染する可能性があり、その場合は水ぼうそうとして発症します。

また、1度帯状疱疹になった人でも数%の確率で再発すると言われています。

そのため、日ごろからの体調管理や、ワクチン接種で予防する事が大切です。

(過去に帯状疱疹になった人も接種可能)

 

帯状疱疹ワクチンは2種類あります

 

接種対象年齢は50歳以上です。

それぞれ接種回数や効果の持続時間など様々な違いがありますのでご確認ください。

 

乾燥弱毒性生水痘ワクチン

シングリックス

ワクチンの

種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種回数

1

2(1回目から2か月空け、

   遅くとも6か月後までに接種)

接種法

皮下注射 

(インフルエンザと同様)

筋肉注射

(コロナワクチンと同様)

効果持続

期間

5年間

接種後約10年目で73.2%の予防効果を確認(新しいワクチンのため継続調査中)

 

帯状疱疹の発症予防効果

51.3%

50代→96.6

60代→97.4

70歳以上→97.9%

PHN

発症予防効果

65.5%

88.8

副反応

・注射部位の痛み・痒み

(3040)

・注射部位の痛み・赤み(80)

・全身の筋肉痛、疲労感(40)

料金

9,900円

1回22,000円 (×2)

 

ワクチンを受けることが出来ない方

 

・明らかに発熱している方(37.5℃以上)

・重い急性疾患にかかっている方

・このワクチンの成分によりアナフィラキシーを起こしたことがある方

・その他、医師により接種不適当と判断された方

 

≪乾燥弱毒性生水痘ワクチンのみの注意事項≫

↓以下に該当する方は接種不可↓

・妊娠している方

・プレドニゾロン等、副腎皮質ステロイド剤(経口、注射)や抗がん剤投与中の方

・免疫機能に異常のある疾患がある方、及び免疫抑制剤

(シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等)を投与中の方

・接種後2か月は妊娠を避ける必要があります。

 

◎ご希望の場合は、

事前にご来院し、問診票の記入とお支払い → ワクチン発注 → 接種

の流れになります。

ワクチン発注から届くまでは約1週間かかりますので、接種希望日の

1週間前にまず来院して下さい。

※予約は必要ありません。診療時間内にお越しください。

 

2022年11月28日月曜日

子宮頸がん検診について

  日本では、年間約1万人が子宮頸がん(子宮の入り口にできるがん)に罹患し、約3千人が死亡しています。近年、患者数、死亡者数ともに増加傾向にあり、若い世代に多く発症しています。

 原因は、発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染です。性交経験のある女性の80%は一生のうち一度は感染し、ほとんどの場合数年で免疫の力で自然に排除されます。ごく一部が持続感染し、異形成(前がん病変)を経て、数年以上かけて子宮頸がんへ進行していきます。

 初期にはほとんど症状がない為、定期的に検診を受けることが早期発見に繋がります。また、当院では検診の他、子宮頸がん予防ワクチン接種(公費・自費)も行っております。➡詳細はブログ(2022.7.16.22 / 2022.11.5 他)をご参照ください。


  千葉市子宮頸がん検診 1,200円 70歳以上無料

     (20歳以上の方に2年に1度、受診券が発行されます)

細胞診は、子宮頸部の表面をブラシで擦り取り、採取した細胞に異常がないかを調べる検査です。痛みはほとんどなく、その後の生活に制限もありません。おりもの、かゆみ、出血などの症状がない時にお受けください。

※子宮体がん検査は、医師の診察により必要と判断された方のみ対象

     

 HPV検査 オプション(R5.4/1~)9,900円 (子宮頸がん検診と併用)

 上記子宮頸がん検診(細胞診)で採取した細胞ががんになる危険性の高いHPV(10数種類)に感染しているかどうかを調べる検査です。特に16、18型が子宮頸がんに進行する可能性が高く、感染後に進展するスピードが速いと言われています。

細胞診のみ     ⇒ 70%発見率 

細胞診+HPV併用 ⇒ 99%発見率 併用することをおすすめします

        

 超音波検査  オプション 3,300円

 細い棒状の器具(プローブ)を膣から入れ、子宮や卵巣に反射した画像をモニターに映して臓器の状態を検査します。子宮や卵巣の位置や大きさ、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、卵巣腫瘍など内診だけでは分からない疾患を調べることができます。



今年度(令和4年)の千葉市子宮頸がん検診は、令和5年2月末までです。例年、締切日が迫りますと駆け込み受診が増え、混雑が予想されます。お早目の受診をおすすめします。

ネット予約 or 当日受付(受付終了時間の15分前まで)

千葉市受診券シール(台紙ごと)・保険証をご持参ください


2022年11月1日火曜日

生理をずらすピルについて





生理をずらすピル(中用量ピル)について
今回は中用量ピルについてお話します。
中用量ピルは、旅行などの理由で生理をずらしたい時に服用するお薬です。

※ 45歳以上の方
35歳以上の方で喫煙される方
妊娠の可能性のある方、授乳中の方
極度の肥満(BMI30以上)の方には、処方していません。
(年齢等については、医師の診察の結果によります。)

◉生理を早める方法
ずらしたい生理のひとつ前の生理が始まったら、出来るだけ早く(遅くとも5日目までに)
ピルを飲み始めて早めたい日あたりまで飲み続けます。

例 5月の生理を早めたい → 4月の生理が来たら、5日目までに服用開始
※生理が始まった日を1日目とします。  

◉生理を遅らせる方法
生理予定日のおよそ5日前から飲み始め、生理をさけたい日まで服用します。
(生理予定日が予測出来ないような生理不順の方は、この方法が難しい場合があります。)

☆服用方法
食前食後に関わらず、24時間に1回服用します。

☆副作用
頭痛、吐き気、むくみなどがあります。その他、血栓症を発現する可能性もあります。
詳しくは、当院HP(診療内容)をご覧下さい。

薬の使用中は、飲酒・喫煙、長時間同じ姿勢でいる事を控え、適度に体を動かし水分をこまめに取るようにしましょう。

※診察の結果、医師の判断によりピルを処方出来ない場合があります。
 相談のみでも料金(¥3300~)はかかります。

☆生理をずらすピルをご希望の方は、お早めにご来院下さい。

2022年10月24日月曜日

迷走神経反射について


┃迷走神経反射とは

私たちが日々生活して行く上で、身体をうまくコントロールしているのが自律神経です。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、活動する時は交感神経が働き、血圧・心拍数が上がります。休息する時は副交感神経が働き、逆に血圧・心拍数が下がります。

迷走神経は、その副交感神経に含まれ、何らかの不具合が原因で反射的に、また過剰に働いてしまうのが、迷走神経反射です。

 

┃症状について

症状は、血圧・心拍数が低下することで脳の血流量が低下し、冷や汗、吐き気、顔面蒼白、目の前が暗くなるなどです。

症状がでた時は、即、横になり足を高くして、頭の方へ血液を送る体勢をとることで早い回復へと向かいます。

迷走神経反射を引き起こしてしまう誘因として強い痛み、緊張、疲労、ストレス等があげられます。

自分が思っている以上に身体は繊細で、正直に反応し症状として現れます。

 

┃予防するには

日頃から健康管理に心掛け、予定を入れた時は、十分な睡眠・食事をとり、体調を整えましょう。

一度、迷走神経反射を経験されている方は、その時の自分の体調がどうであったか、自分の体質を知り、自己防衛に努めて頂くことが再発予防につながります。

 

 

2022年8月29日月曜日

HPVワクチン接種後の迷走神経反射について

 HPVワクチン接種数が増えるとともに、接種後の迷走神経反射を起こす方が増えております


HPVワクチン接種後に倒れたりする患者さんの傾向

 

      睡眠不足だった

      疲れ気味だった(軽度の疲労が数日続いている)

      生理で体調不良になる方が生理中

      食事を抜いてきている

      水分補給が不十分


接種当日に上記に当てはまる場合は、その時期を避けて接種をして下さい。

2022年7月16日土曜日

25歳以降の日本人女性に対する子宮頸がんワクチンの有効性

 

【ワクチンのHPV感染予防効果は25歳で消えるわけではないが、ワクチンを接種した女性でも子宮頸がん検診は必ず受ける必要がある】

 

 

2022.5月 新潟の女性429例

このうち、HPVワクチン接種歴あり→150例 35%

         〃     なし→279例 65%

ワクチン接種後 平均8.6年

ワクチン接種群と、非接種群の初回性交年齢と過去の性交人数に有意差なし

 

接種群

非接種群

HPV16/18

感染率

0%

5.4%

HPV31/45/52

感染率

.3%

10%


※HPV16.18型→特に前がん病変や子宮頸がんに進行する頻度が高く、スピードも速いと言われている

 

2022.5.10 新潟大学ホームページ

HPVワクチン接種9年後の感染予防効果を確認―日本初の長期有効性に関する報告―】

                            より掲載

 

2022年7月15日金曜日

女性の更年期について

 

女性の更年期について

 

個人差はありますが女性は約50歳で閉経を迎え、この閉経を挟んだ45歳~55歳の約10年間を「更年期」といいます。

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のものがあります。

40代になると卵巣機能が少しずつ衰え、エストロゲンが徐々に減少し始めます。そして更年期になると卵巣機能はさらに低下し、エストロゲンは急激に減少します。

女性ホルモンの急激な減少にからだがついていけず、心身にさまざまな不調があらわれます。

その症状は重かったり軽かったり、自覚がなかったりと個人差があります。症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」と言います。

 

更年期の症状はホルモンバランスの乱れ・エストロゲンの減少による「加齢に伴うからだの変化」と性格や不安やストレスなどの「心理的・社会的な変化」が複雑に関係しあって起こると考えられています。

 

◇ 更年期の主な症状

 

〇 精神神経系     →  頭痛・めまい・不眠・うつ・イライラ・不安感 など

 

○ 血管運動神経系  →  ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)・発汗・寝汗・むくみ・冷え

                   動悸・息切れ など

 

○ 皮膚・分泌系     →  喉の渇き、ドライアイ など

 

○ 消化器系       →  食欲低下・吐き気・胃もたれ・胸やけ・下痢・便秘 など

 

○ 運動器官系     →  肩こり・腰痛・背中の痛み・しびれ・手指の痛み など

 

○ 泌尿生殖器系    →  月経異常・尿漏れ・頻尿・性交痛 など

 

 

更年期の治療法として「ホルモン補充療法(HRT)」、「漢方」などがあります。

患者さん個々の症状、状態によって治療法が変わってきます。

 

また、更年期症状とよく似た症状でも別の病気が潜んでいる場合があるので自己判断はしないようにしましょう。

 

まずは医師にご相談ください。

 

過去のブログ〈20172月、3月、4月〉で更年期障害について、〈20198月〉ホルモン補充療法(HRT)についてお伝えしてきましたのでそちらもご参照ください。