2022年7月16日土曜日

25歳以降の日本人女性に対する子宮頸がんワクチンの有効性

 

【ワクチンのHPV感染予防効果は25歳で消えるわけではないが、ワクチンを接種した女性でも子宮頸がん検診は必ず受ける必要がある】

 

 

2022.5月 新潟の女性429例

このうち、HPVワクチン接種歴あり→150例 35%

         〃     なし→279例 65%

ワクチン接種後 平均8.6年

ワクチン接種群と、非接種群の初回性交年齢と過去の性交人数に有意差なし

 

接種群

非接種群

HPV16/18

感染率

0%

5.4%

HPV31/45/52

感染率

.3%

10%


※HPV16.18型→特に前がん病変や子宮頸がんに進行する頻度が高く、スピードも速いと言われている

 

2022.5.10 新潟大学ホームページ

HPVワクチン接種9年後の感染予防効果を確認―日本初の長期有効性に関する報告―】

                            より掲載

 

2022年7月15日金曜日

女性の更年期について

 

女性の更年期について

 

個人差はありますが女性は約50歳で閉経を迎え、この閉経を挟んだ45歳~55歳の約10年間を「更年期」といいます。

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のものがあります。

40代になると卵巣機能が少しずつ衰え、エストロゲンが徐々に減少し始めます。そして更年期になると卵巣機能はさらに低下し、エストロゲンは急激に減少します。

女性ホルモンの急激な減少にからだがついていけず、心身にさまざまな不調があらわれます。

その症状は重かったり軽かったり、自覚がなかったりと個人差があります。症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」と言います。

 

更年期の症状はホルモンバランスの乱れ・エストロゲンの減少による「加齢に伴うからだの変化」と性格や不安やストレスなどの「心理的・社会的な変化」が複雑に関係しあって起こると考えられています。

 

◇ 更年期の主な症状

 

〇 精神神経系     →  頭痛・めまい・不眠・うつ・イライラ・不安感 など

 

○ 血管運動神経系  →  ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)・発汗・寝汗・むくみ・冷え

                   動悸・息切れ など

 

○ 皮膚・分泌系     →  喉の渇き、ドライアイ など

 

○ 消化器系       →  食欲低下・吐き気・胃もたれ・胸やけ・下痢・便秘 など

 

○ 運動器官系     →  肩こり・腰痛・背中の痛み・しびれ・手指の痛み など

 

○ 泌尿生殖器系    →  月経異常・尿漏れ・頻尿・性交痛 など

 

 

更年期の治療法として「ホルモン補充療法(HRT)」、「漢方」などがあります。

患者さん個々の症状、状態によって治療法が変わってきます。

 

また、更年期症状とよく似た症状でも別の病気が潜んでいる場合があるので自己判断はしないようにしましょう。

 

まずは医師にご相談ください。

 

過去のブログ〈20172月、3月、4月〉で更年期障害について、〈20198月〉ホルモン補充療法(HRT)についてお伝えしてきましたのでそちらもご参照ください。