頭痛と片頭痛の違い
頭痛の中には一次性(脳外科的に心配がない)、二次性(脳外科的に心配な異常がある)、有痛性脳神経ニューロパチーなどがあります。
片頭痛はその中の一次性頭痛のグループに属します。
では、生理の時に起きる頭痛は生理痛に含まれるのでしょうか?
生理痛の主訴で来院した患者さんにどこが痛みますか?と伺うと頭とおなかと答える方がたまにいらっしゃいます。
生理痛は一般的に下腹部や腰のあたりの痛みを指し、頭痛は生理痛には含まれません。
もしかしたら、月経に伴って起こる片頭痛かもしれません。
片頭痛の特徴とは?(ほかの頭痛との違い)
痛くない日があること
頭痛のある時に体を動かすと痛みがひどくなる(頭を振ると痛むなど)
この二つが当てはまれば、ほぼ片頭痛と言って間違いないそうです。
どういうときになりやすい?
生理前後や排卵などの女性ホルモンの変動のある時(更年期などもあてはまります)
天候の変動、人混みや騒音
睡眠の問題(睡眠不足、寝すぎ)
ストレスがある、またはストレスから解放された時にも起きやすいそうです。
いろんな場面で起きる片頭痛ですが、それを自覚している人は、片頭痛の患者さんの1割ちょっとしかいないとか。
もしかしたら、筋緊張性頭痛と間違われているケースもあるのではと來村先生の本にも
書かれています。
片頭痛発作の前に肩や首が張る症状が出ることもあるため、筋緊張性頭痛だと思い込み、鎮痛剤を内服することになる場合があるらしいので、気になる方は一度相談してください。
片頭痛の薬も、今までは早く飲まないと効かないと説明して処方していましたが、それが
難しい人の為に多少飲むタイミングが遅くなっても効く薬も出てきました。
いろいろな方法を試して、今まで頭痛であきらめていたことに挑戦できるといいですね。
参考書籍:「頭痛の本」 來村昌紀