2023年1月31日火曜日

月経痛(生理痛)について

 

生理が始まる数日前から生理数日間、下腹部の痛み・腰痛・貧血・頭痛・吐き気・食欲不振などの症状が起こることがあります。生理中に起こる痛みを総称して『月経痛(生理痛)』といいます。

 

月経痛の原因として、

 

・ プロスタグランジンの生成量が多い

     →生理中は子宮を収縮させ、はがれ落ちた子宮内膜を血液とともに「経血」として

      体の外に押し出す働きをする「プロスタグランジン」が生成されます。    

      この生成が多いと子宮の収縮が過剰になり痛みを起こす

 

・ 子宮の出口がせまい

     →若い女性や出産経験のない女性は子宮の出口がせまいため、経血がスムーズに

     外にれにくいことから痛みを感じる

 

・ ストレスによるホルモンバランスや冷えによる血行不良により痛みを強くする

 

 

月経痛がひどく、日常生活に支障が出るような状態を「月経困難症」といいます。

子宮内膜症子宮筋腫などといった病気が隠れている場合もあるので、月経痛がつらいと感じるようなら1度婦人科を受診しましょう。

 

治療として、漢方・鎮痛剤・低用量ピルがあります。

痛みを取り除きたいのか、痛みの原因を抑えたいのか、患者さんの希望や状態に合わせた治療をします。

まずは医師にご相談ください。

 

 

過去のブログ〈20182月、3月、45月〉で子宮内膜症について、〈20189月〉で月経について、〈20194月〉月経困難症について、〈201912月〉に子宮筋腫についてお伝えしてきましたのでそちらもご参照ください。

【最新】帯状疱疹ワクチンについて

 

帯状疱疹ワクチンについて

当院では、帯状疱疹ワクチンの接種も行っております。

 

帯状疱疹とは

体の片側にピリピリとした痛みや帯状の発疹が現れる皮膚の病気です。症状の多くは上半身に現れますが、まれに顔や目・頭、外陰部などにも現れることがあります。

50歳以上から発症率が上がり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。

 

帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。

このウイルスに初めて感染すると、水痘(水ぼうそう)として発症し、治った後もウイルスが体内に残って潜んでいる状態になります。

そして加齢などによる免疫力の低下や、ストレス・疲労によってウイルスが再活性化すると、帯状疱疹を発症します。 

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは

帯状疱疹の皮膚症状が治った後も、数か月~数年、長期にわたり痛みが続いてしまう後遺症のことで、50歳以上では約2割がPHNに移行すると言われています。

PHNの他にも、頭部や顔面の帯状疱疹の場合は角膜炎などによる視力低下や、難聴、耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺などの合併症が見られることがあります。

 

帯状疱疹は、潜伏しているウイルスが原因となるため、周囲の人にうつることはありません。

しかし、これまで水ぼうそうにかかったことがない人は感染する可能性があり、その場合は水ぼうそうとして発症します。

また、1度帯状疱疹になった人でも数%の確率で再発すると言われています。

そのため、日ごろからの体調管理や、ワクチン接種で予防する事が大切です。

(過去に帯状疱疹になった人も接種可能)

 

帯状疱疹ワクチンは2種類あります

 

接種対象年齢は50歳以上です。

それぞれ接種回数や効果の持続時間など様々な違いがありますのでご確認ください。

 

乾燥弱毒性生水痘ワクチン

シングリックス

ワクチンの

種類

生ワクチン

不活化ワクチン

接種回数

1

2(1回目から2か月空け、

   遅くとも6か月後までに接種)

接種法

皮下注射 

(インフルエンザと同様)

筋肉注射

(コロナワクチンと同様)

効果持続

期間

5年間

接種後約10年目で73.2%の予防効果を確認(新しいワクチンのため継続調査中)

 

帯状疱疹の発症予防効果

51.3%

50代→96.6

60代→97.4

70歳以上→97.9%

PHN

発症予防効果

65.5%

88.8

副反応

・注射部位の痛み・痒み

(3040)

・注射部位の痛み・赤み(80)

・全身の筋肉痛、疲労感(40)

料金

9,900円

1回22,000円 (×2)

 

ワクチンを受けることが出来ない方

 

・明らかに発熱している方(37.5℃以上)

・重い急性疾患にかかっている方

・このワクチンの成分によりアナフィラキシーを起こしたことがある方

・その他、医師により接種不適当と判断された方

 

≪乾燥弱毒性生水痘ワクチンのみの注意事項≫

↓以下に該当する方は接種不可↓

・妊娠している方

・プレドニゾロン等、副腎皮質ステロイド剤(経口、注射)や抗がん剤投与中の方

・免疫機能に異常のある疾患がある方、及び免疫抑制剤

(シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等)を投与中の方

・接種後2か月は妊娠を避ける必要があります。

 

◎ご希望の場合は、

事前にご来院し、問診票の記入とお支払い → ワクチン発注 → 接種

の流れになります。

ワクチン発注から届くまでは約1週間かかりますので、接種希望日の

1週間前にまず来院して下さい。

※予約は必要ありません。診療時間内にお越しください。