最近では、私はPMSではないか、と問診票に記入される患者さんもいらっしゃるほど認知度の高い病名となりましたが、この名称がついたのは1994年と比較的最近です。
PMS premenstrual syndrome
月経前の3から10日の間に続く精神的身体的症状で、月経が来るとともに症状が
治まるものをいいます。
いらいら、落ち込み、不安、乳房痛、下腹部痛、頭痛、手足のむくみなど症状は様々です。
似たような病態でPMDD premenstrual dysphoric disorderというものがあります。
これは、PMSの症状のうちイライラなどの精神症状が中心であるものをいいます。
自分が当てはまるとしたら?
☆まずは、
症状を詳しく知り(症状の出るタイミング、頻度など)
アルコール摂取制限、禁煙、規則正しい生活、定期的な運動を心がけましょう。
☆低用量エストロゲンプロゲスチン配合錠や抗うつ薬はPMS、PMDDの一部症状を
緩和させるという報告はありますが、保険適応がないことに注意が必要です。
☆また、PMDDだと思っていたが、実際にはうつ病などの精神疾患が生理前に悪化しているケースもありますので、治療効果を感じられない場合は心療内科での診察が必要になることもあります。
困っている症状が
・月経前に始まり、月経がはじまると落ち着く
・月経の度に起きる
・これらの症状があることで日常や社会生活に支障きたす
上記のようなことが気になるようでしたらご相談ください。
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