生理が始まる数日前から生理数日間、下腹部の痛み・腰痛・貧血・頭痛・吐き気・食欲不振などの症状が起こることがあります。生理中に起こる痛みを総称して『月経痛(生理痛)』といいます。
月経痛の原因として、
・ プロスタグランジンの生成量が多い
→生理中は子宮を収縮させ、はがれ落ちた子宮内膜を血液とともに「経血」として
体の外に押し出す働きをする「プロスタグランジン」が生成されます。
この生成が多いと子宮の収縮が過剰になり痛みを起こす
・ 子宮の出口がせまい
→若い女性や出産経験のない女性は子宮の出口がせまいため、経血がスムーズに
外に流れにくいことから痛みを感じる
・ ストレスによるホルモンバランスや冷えによる血行不良により痛みを強くする
月経痛がひどく、日常生活に支障が出るような状態を「月経困難症」といいます。
子宮内膜症や子宮筋腫などといった病気が隠れている場合もあるので、月経痛がつらいと感じるようなら1度婦人科を受診しましょう。
治療として、漢方・鎮痛剤・低用量ピルがあります。
痛みを取り除きたいのか、痛みの原因を抑えたいのか、患者さんの希望や状態に合わせた治療をします。
まずは医師にご相談ください。
過去のブログ〈2018年2月、3月、4月5月〉で子宮内膜症について、〈2018年9月〉で月経について、〈2019年4月〉月経困難症について、〈2019年12月〉に子宮筋腫についてお伝えしてきましたのでそちらもご参照ください。
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