2019年12月24日火曜日










月経困難症

 

月経困難症とは、月経時に生じる日常生活に支障をきたすほどの、
ひどい月経痛などの痛みを中心とする症候群の事です。

月経困難症には、子宮内膜症などの病気が原因の場合があります。

月経痛がひどい人の方が、そうでない人よりも2.7倍子宮内膜症に
なりやすいという報告があります。

定期的に婦人科に受診をして、適切な治療をする事をおすすめします。

 

検査

経腟超音波検査・血液検査・MRIなど

 

治療

対症療法やホルモン療法があります。

 

対症療法 →  鎮痛剤や漢方薬の服用

※鎮痛剤を服用する場合には、痛みがひどくなる前の服用が効果的です。

ホルモン療法として、低用量ピルやジェノゲストの服用

GnRHアナログ製剤などがあり、月経痛の症状を改善させます。

 

※問診・検査結果をもとに、年齢・症状に合わせ治療方法を選択します。

 

☆対症療法・ホルモン療法などの治療方法、子宮内膜症については、過去のブログ2018.2月~5月をお読みください。
 
 

2019年12月2日月曜日







子宮筋腫の治療薬レルミナ錠(内服薬)について

 

子宮内膜症には、10年以上前からホルモン剤の内服薬(ディナゲスト)があり2年半前からはジェネリック医薬品(ジエノゲスト)も発売され、内服薬での治療が確立されています。当院でも使用している人が非常に多い薬です。

ところが、子宮筋腫の治療薬は今迄、痛みや過多月経や貧血などの症状に対する対症療法か、GnRHアナログ製剤の点鼻薬や注射しかありませんでした。

そこで、平成31年2月に子宮筋腫治療薬初の内服薬として、レルミナ錠が
発売されました。

 

レルミナ錠の特徴

1日1回1錠 食前に(但し、時間は決めて)服用

卵巣からのホルモンの分泌を低下させる

疑似的閉経状態にする→

筋腫による諸症状の改善を目的としている

但し、半年しか使用できない薬なので、半年治療すればそのまま閉経を

迎える位の年齢の方を中心に使用します。

 

副作用として、更年期症状があらわれる事があります。

令和2年3月には、14日以上の処方も可能になり、より服用もしやすくなります。