2020年4月27日月曜日








3回に渡り、子宮頚がん検診・子宮頚がん予防ワクチンについてお伝えしてきました。
子宮頚がんは、定期的な検診とワクチンを組み合わせて行う事でほぼ100%防ぐ事が可能です。

 

□未受診
進行した状態で発見され、完治が難しくなります。
 

□従来の子宮頚がん検診の受診
70%の発見率
比較的早期のがんから発見できます。

 
□従来の子宮頚がん検診+HPV検査
99%の発見率
HPV検査で子宮頚がんから約60%見つかるHPV16型・18型の他、頚がんに関係するといわれる約数十種類のHPV検査を行います。
異形成(がんになる前の状態)で発見でき、身体に負担の少ない治療や、経過観察で済み、
子宮の温存が出来る可能性が高くなります。

 
□従来の子宮頚がん検診+HPV検査+子宮頚がん予防ワクチン
ワクチンで子宮頚がんに約60%関係すると言われているHPV16型と18型の感染を予防します。
定期的に従来の子宮頚がん検診+HPV検査も併用する事で、ほぼ100%予防できます。



当院でも随時子宮頚がん検診(千葉市・自費)、HPV検査、要予約にて子宮頚ガン予防ワクチン接種を行っています。

 子宮頚がん検診時にオプションで検査を加える事も可能です。

・経腟超音波検査(婦人科診察では主流になっている、内診では分かりづらい子宮・卵巣の腫れ、腹水のチェックが出来ます)

HPV検査(子宮頚がん検診は、ブラシで腟の出口を擦る検査ですが、同時にHPV検査も行う事ができ身体に負担がかかりません。)

 

令和2年度の千葉市子宮頚がん検診についての詳細は、また後日お知らせ致します。

 

子宮頚がん予防ワクチンについて







子宮頚ガン予防ワクチンは、発症の原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のうち、約6割を占める2種類の発がん性HPVなどの感染を防ぐ事により、持続的なHPVの感染や異形成(がんの手前)を予防する効果が確認されています。

ほとんどの女性が一生に一度はHPVに感染するといわれており、性交渉が主な原因と考えられています。HPVはほとんどの場合は自然に排除されますが、何度も繰り返し感染することがあるので、性交渉の経験がある方もワクチンを接種して次の感染を防ぐことが大切です。

※HPVワクチンはすでに感染しているウイルスを排除したり、発症している子宮頚がんや、前がん病変(がんになる前の状態)の進行を遅らせたり、治療したりする効果はありません。

※子宮頚がん予防ワクチンを接種しても、完全に防げるわけではない為、前回・前々回のブログでお伝えしたように、従来の子宮頚がん検診やHPV検査を併用する事が大切です。

 

 

20204月の時点で、日本で接種出来る子宮頸がんワクチンは2種類あります。
いずれのワクチンを接種してもHPVに自然に感染して得られる抗体よりも、
高い抗体が得られることが分かっています。

 

「サーバリックス」2価ワクチン

・予防できるHPV型: HPV16型・18型(高リスク型)
・接種スケジュール: 1回目の接種を行った1ヶ月後に2回目を、        6ヶ月後に3回目の接種

 

「ガーダシル」4価ワクチン

・予防できるHPV型: HPV16型・18型(高リスク型)、HPV6型・11型(低リスク型)
※HPV6型・11型は尖圭コンジローマの原因ウイルス
・接種スケジュール: 1回目の接種を行った2ヶ月後に2回目を、               6ヶ月後に3回目の接種

 

主な副作用
注射した部分の痛み、腫れ、赤み、頭痛など

 

 

接種をご希望の方(要予約) 

ご来院→予診票記入→料金のお支払い(前払い)→接種日の予約となります。

※ワクチンは、料金お支払い後にその方用として注文します。